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レーザープロジェクターの特徴と将来性

最近、コンサートやライブ・イベントでお馴染みになってきたプロジェクションマッピング。使用されているプロジェクターは、レーザー光源タイプになります。この方式は従来型に比べて、多くの素晴らしい特徴を持っていて、まさにそれを十分に活用した空間演出です。

今日は、このレーザープロジェクターの特徴や将来性について、デジサイ君が分かりやすく解説してくれるようです。

半導体レーザーが可能にしてくれる「レーザー・プロジェクター」とは

従来型のプロジェクターの光源には、ランプ(主に水銀ランプ)が使用されています。よく会議の途中でランプが切れて、取り換えた経験は誰にもあると思います。そんなランプ方式ではなく、レーザー光源タイプが、まさにこの新しいプロジェクターです。

青色レーザーを利用していますが、これだけではなく、「蛍光体」という物質にレーザーを当てて、色を作り出します。つまり青色レーザーと蛍光体と組み合わせることにより、出来上がった光源を、そのプロジェクターに利用しています。

(ソニー「レーザー光源プロジェクター」紹介ページより)

気になる明るさはどうでしょう。2014年に登場した高出力の業務用プロジェクターでは、1万ルーメンを達成しています。そして、2016年に普及価格帯のレーザープロジェクターでは、数千ルーメンをクリアーしています。半導体レーザーの進歩により、高スペックと低価格が進んだのは明らかですね。

従来タイプよりもメリットが多いレーザー光源タイプ

レーザープロジェクターには、いくつかのメリットがあり、従来のランプ方式の弱点を改善もしくは克服していると言えるでしょう。

  • 長寿命である。
  • 電源が素早く立ち上がる。
  • フレキシブル性に優れている。

まずは、長持ちということが言えますね。ランプ方式は通常、長くても3000時間ぐらいで、明るさが半減してしまいます。場合よっては、ランプが切れることもあるでしょう。しかし、レーザー光源は2万時間以上の寿命と言われています。単純に約10倍近く、長持ちするというのは、かなりの魅力です。

(ソニー「レーザー光源プロジェクター」紹介ページより)

長寿命ということは、メンテナンス性にも優れています。たとえば、天井に吊り下げたプロジェクターですが、そのランプの交換作業はとても大変です。この定期的な作業も避けられるとなれば、嬉しい限りですね。

次に、電源の立ち上がり、および立下りが魅力的です。会議で急にプロジェクターを使うケースになり、なかなか映らないので、イライラした経験をお持ちでしょう。しかし、このレーザー光源タイプは、直ぐに明るい映像を投影することが可能です。

従来のランプ方式で約1分の待ち時間に対して、レーザー光源は、限りなくテレビやモニターの電源オンの時間に近いです。また、電源オフにする場合、従来型は冷却するまでに、電源オンと同じく約1分ほど待たなくてはなりません。しかし、レーザー方式は、直ぐにシャットダウンが可能です。会議が終われば、すぐに会議室を出ても大丈夫ですね。

最後に、フレキシブル性も優れているのは、注目です。特に設置場所などの制約を、このレーザープロジェクターは受けません。つまり、色々な向きに投影が可能になります。

従来ランプ方式は、かなりの熱を本体が持ち、そこから放熱されますので、その設置には気を付けなくてはなりません。ランプの安定点灯や安全性の観点から。一方のレーザー光源方式は、同じく熱を持ちますが、機構上、「冷却構造」を取りやすくなっています。具体的には、ヒートシンクや冷却液を工夫して、放熱しています。

従って、プロジェクター設置の自由度が広がることにより、様々な場面や空間で使用でき、例えば魅力的な映像演出も可能になります。360度プロジェクションが、まさに実現できます。

ビジネスプロジェクターだけではない、広がる用途

既にさまざまな場面や空間で使用されていますレーザープロジェクターです。イベント会場、ショールーム、博物館などでも、演出の大きな武器として、今後もますます活用されていくでしょうね。

(セイコーエプソン株式会社:ショールームから)

ショッピングセンターやモールでも、多くのテナントで活用されるでしょう。デジタルサイネージですが、活用次第では、サイネージの枠をはみ出た「凄いサイネージ」(略してスゴサイ)ができるかもしれませんね。メリットで触れたように設置場所の制約が少ないのは、魅力的です。

また、B-to-Cの空間だけではなく、B-to-Bの場面でも活用が考えられます。例えば、物流倉庫や工場はどうでしょうか。作業指示や案内などにも利用可能でしょう。さらにタッチセンサー機能を組み合わせることにより、魅力的なアプリケーションが出来上がります。まさにB-to-B空間での用途も広がっていきますね。

このような用途の広がりは、まさに従来型プロジェクターにはなかった長所を活用した結果といえるでしょう。今後、想像もしなかった用途やアプリケーションに展開されていくかもしてませんね。

今後の市場成長の期待

ますますの普及が期待されるレーザープロジェクターですが、現在のところ、プロジェクター市場では10%ほどのシェアです。魅力的な新しい用途で活用はされていますが、市場規模としては、「まだまだ」というのが現実です。では今後、従来のランプ方式に取って代わる日がくるのでしょうか?

「価格」が重要なポイントになるでしょう。まだまだ半導体レーザーの素子や、その周辺のユニット(もしくはモジュール)の単価は、ランプ方式のそれよりも高いです。つまり、この状況ではセット価格が安くなるのは、「難しい」といえるでしょう。しかし、半導体レーザーも世代を重ねることにより、そして生産歩留まりの向上などの要因により、低価格に進んでいくでしょう。

このレーザー方式の低価格化により、従来ランプ方式よりも台数を逆転するという考えよりも、もっと重要なのは、市場や需要自体の拡大です。

明らかにこの二つの方式は、異なっていて、レーザー光源タイプは魅力的な特徴をはっきり持っています。このことは、今までプロジェクターが設置されなかったり、活用できなかった空間に、プロジェクターを登場させることです。つまり、新規市場の開拓が期待されます。

レーザー光源タイプのプロジェクターの登場により、まさにプロジェクター市場自体のパイが大きくなるということが言えるでしょう。このことは、我々の身近にプロジェクターを実感する機会が増えるということですね。

 

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