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次世代サイネージの展望:空中ディスプレイ

通の看板がデジタル化されてきたサイネージですが、「デジタル化されたサイネージが進化の終わり」と思っていませんか?そこはテクノロジーの世界です。新しいものが出現するのは。世の常です。では、次世代はどんなサイネージがくるのでしょうか?それは「空中ディスプレイ」かもしれません。

そんな次世代サイネージをデジサイ君が、やさしく解説してくれます。

商品化されている空中ディスプレイとは

2010年頃から市場にお目見えしてきました空中ディスプレイです。3Dディスプレイとか3次元ディスプレイなどとも言われています。まだ決まった名前が一般化されていないということは、逆に言うと、まだ市場の認知度や知名度も低いということでしょうね。

トレードショーやイベントなどで少しづつ、見かけるようになりました。例えば、ある商品の発表会で、空中に浮かびあがらせて、立体的にその商品を見せるという、一種のプレゼンテーション手段です。音響や装飾を上手に施し、組み合わせることにより、その商品のインパクトは十分に増しますね。

皆さんもおそらく、一度は見にしたことのある空中ディスプレイですが、実は基本原理は昔から存在します。光源や元となる映像をミラー(プレートタイプ)を通して、空間に浮かび上がらせるという手法です。決して新たな発明ではなく、近年のテクノロジー、とくにナノテクの発展により、出現しました。ナノテクがミラー(素子)の進歩に生かされました。

(パリティー・イノベーションズ「技術紹介」より)

(パリティー・イノベーションズ「技術紹介」より)

 

空中ディスプレイの活躍する所は

この空中ディスプレイですが、今後どのようなところで、活躍するでしょうか。見せる側から考えると、「何を浮かび上がらせるのか?」、「何を3次元的に見せたいか?」、「どのような場所で効果的にみせられるか?」といったことが、まずは重要でしょう。当然、既に活躍しているトレードショーやイベントも、その機会が増えていくでしょうね。

「ショールーム」も効果的でしょう。例えば旅行代理店である観光名所が浮かびあがっていれば、、もうすでに旅行気分がその場で味わえ、なかなか魅力的な演出ですね。現在のデジタルサイネージよりも効果的な集客、いや成約率アップ間違い無しかも。。。

エンターテインメント空間やアミューズメント施設にも今後、導入される可能性は高いでしょう。その場合、やはりコンテンツが重要になります。せっかくの3次元ですので、そのメリットを十分に活かしたいところです。

例えば、アーケードゲーム空間で、ある立体映像を表示し、プレーヤーは2次元上でゲームを楽しみ、ある立体映像が目の前で反応するような仕組みを創るのも面白いでしょうね。立体映像は当然、「ゲームのキャラクター」などで、如何でしょうか。

この空中ディスプレイですが、実は一番期待できそうなのは、表示するだけのサイネージではなく、「空中タッチディスプレイ」ではないでしょうか。

可能性を秘める空中(フローティング)タッチディスプレイ

お話してきました空中ディスプレイを利用して、タッチ操作を組み合わせることにより、このアプリケーションは可能になります。昨今、世の中にあふれている「タッチパネル」操作ですが、これに代わる次世代のタッチシステムとしても期待されています。

「空間タッチシステム」アプリケーションも、近年のテクノロジーの進展により、可能になりました。空中ディスプレイがナノテクの素材技術の進展に対して、この空間タッチは、まさにセンサー技術のおかげです。いわゆる「エリアセンサー」や「モーションセンサー」技術を利用して、空中ディスプレイのどこをタッチしているのかをセンシングし、最終的にアプリケーション(ソフト)で処理をしています。

(情報通信研究機構:2009年4月15日プレスリリースより)

(情報通信研究機構:2009年4月15日プレスリリースより)

 

実はこの空中タッチディスプレイは、商品化されています。皆さんもどこかで見かけられたかもしれませんね。では、今後どのような所で広がりを見せるのでしょう。

空中タッチディスプレイの特徴を活かすと

まずは、既存のタッチパネルを思い浮かべてください。当然ですが、指でパネルに触れて、操作を行います。そうですね、「指が触れる」ということが、問題になるシチュエーションが考えられます。そこで、この空間タッチであれば、指が何かに触れることはなく、操作が可能です。考えられる場所としては、以下があるのではないでしょうか。

  • 衛生的に厳しい環境でのタッチ操作が必要
  • 手や指が汚れている、もしくはパネル操作できない状態においての空間操作
  • 指ではなく、その他の物(例えば、棒状の)で操作がしたい。

また、二次元タッチパネルとはことなり、空中に浮かび上がらせたい時に、操作面を映すことができます。必要な時に、二次元タッチ操作面ではなく、操作立体を出現させるとは、非常にカッコイイですね。

空中タッチディスプレイは、どちらかと言うと、業務的用途がまずは、イメージできますね。(逆に既存の二次元タッチはコンスーマー的に色合いが強いのに対して)しかし、可能性を秘めた空中タッチディスプレイですから、今後、様々な用途や環境で、その効果や魅力が発揮されることを期待しています。

今後の課題と展望

ここで取り上げました「空中ディスプレイ」と「空中(フローティング)タッチディスプレイ」ですが、ますます普及するには、課題や問題点も存在します。

最大の課題は、価格でしょう。普及を期待するのであれば、価格は重要なポイントとなります。ずばり結像素子であるミラー(プレート)のコストが高いことが、システム価格に影響しています。歩留まりが向上しないのも、コスト高の一因のようですね。

また、そのミラー生産やコストと関連するかもしれませんが、まだこの技術を利用しての大型化はまだ先のようです。どうしても大型化のための生産設備や歩留まりの問題も絡んで、簡単には実現しないようです。等身大の立体映像を浮かび上がらせるのは、もう少しかかりそうですね。

当然、大量生産することにより、コストを安くできるようです。今後の量産体制が整備されることを期待ですが、やはり、この空中ディスプレイという商品アプリケーションにマッチングしたマーケットを開拓することも、合わせて重要ですね。

このような先端アプリケーションや商品を普及させるのは、まったく新しい発想や着眼が必要かもしれません。意外とサイネージではない違うアプローチで世の中に広がるかもしれませんね。

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