測温工業
取扱製品
保護管型熱電対 | シース熱電対 |
被覆熱電対 | 補償導線 |
シース測温抵抗体・測温抵抗体 |
●保護管型熱電対
熱電対素線を金属または非金属保護管に挿入し、碍子、端子、その他付属部品などと組み合わせて使用します。各製品形状はこちら
《熱電対素線の使用温度》
熱電対素線は、外径によって測定温度は変わることはありま せん。しかし素線を高温雰囲気においたとき、劣化による起電力低下や、伸縮により断線する時間は、素線 の外径と大きく関係があります。そのため、温度センサーとして適当な耐久性を持たせるためには、使用温 度と素線外径を考慮する必要があります。下記の数値を参考に、素線外径を選定しています。
《熱電対素線の応答速度》
素線の外径は太いものは 機械的な強度は強くなりますが、応答速度は遅くなります。また細くなると、応答速度は速くなりますが、機械的強度は弱くなります。下図は素線外径に対する応答速度を表したものです。
※数値は素線単体の測定のため、製品の形状にした場合、応答速度はもう少し遅くなります
※実験結果は温測工業独自の見解ですので、製品のすべてのスペックを保証するものではありません
《保護管型熱電対の絶縁物》
熱電対素線を保護管へ挿入する際は、保護管の内壁や、温接点以外で素線どうしが接触しないように、十分に注意することが大切です。絶縁物として下記のようなものがあります。またこれらは保護管型測温抵抗体を 製作する場合も使用します。
●シース熱電体
- シース熱電対は金属保護管内に絶縁材(酸化マグネシア)を高圧充填したもので様々な優れた特徴を有しています。
- 外径が非常に細く柔軟性に富み、半径がシースの外径の3倍の円にまで容易に曲げる事が出来、且つ断線の恐れは全くありません。
- 気密度が極めて高く、金属ガスや雰囲気ガスによる熱電対素線への浸食を防ぐため寿命が長く、高温、高圧 (350Kg/cm)に耐えます。
- 温度変化に対する応答が速いです。
製品形状についてはこちら
《シース熱電対の種類》
《熱電対素線の応答速度》
《シース材質の主な構成材料(製品により多少の違いあり)》
●被覆熱電対
被覆熱電対は素線がビニール、ガラス繊維、テフロン等で被覆されています。そのため機械的強度に優れ柔軟性があり、自由な長さで使用できます。
製品形状につきましてはこちら
《構成材料》
《被覆熱電対の特性》
《熱電対素線使用温度》
《被覆材料と使用温度》
《被覆熱電対種類》
ビニール被覆熱電対
素線にビニールを被覆した熱電対です。90度まで使用でき、電気的性質、耐水性、機械的性質に優れています。
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素線径(mm) | 仕上り外形(mm) | |
KEJT共通
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0.1 | 1.0×1.5 | |
0.2 | 1.2×1.8 | ||
0.32 | 2.1×3.2 | ||
0.65 | 2.6×4.0 |
ガラス被覆熱電対
素線にガラス繊維を被覆した熱電対です。250度まで使用できますが、湿気の多い所での使用は不向きです。
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素線径(mm) | 仕上り外形(mm) | |
KEJT共通 | 0.1 | 0.8×1.2 | |
0.2 | 0.9×1.3 | ||
0.32 | 1.4×2.3 | ||
0.65 | 2.0×3.4 | ||
1.0 | 2.3×4.1 | ||
0.32 | 1.2×1.7(スリムタイプ) | ||
0.65 | 1.5×2.4(スリムタイプ) |
ふっ素樹脂被覆熱電対
絶縁体にテフロンを使用したものです。FEPで−250度から200度、PFAで−200度から260度まで使用できます。
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素線径(mm) |
仕上り外形(mm) |
KEJT共通
|
0.1 |
0.8×1.2 |
|
0.2 |
0.9×1.4 |
||
0.32 |
1.0×1.6 |
||
0.65 |
1.5×2.5 |
耐熱無機塗料使用、ガラス被覆K熱電対
ガラス被覆に無機塗料を使用し、耐熱温度を向上させた被覆熱電対です。常用温度は350℃、使用限度温度は400℃です。
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素線径(mm) | 仕上り外形(mm) | |
K熱電対のみ
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0.32 | 1.4×2.3 | |
0.65 | 2.0×3.4 | ||
1.0 | 2.3×4.1 |
シリカガラス被覆K熱電対
絶縁体にシリカガラス繊維を使用した被覆熱電対です。常用温度は400℃、使用限度温度は500~600℃です。
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素線径(mm) | 仕上り外形(mm) | |
K熱電対のみ | 0.32 | 1.6×2.3 | |
0.65 | 2.3×3.4 | ||
1.0 | 2.7×4.3 |
セラミック被覆K熱電対
絶縁体にセラミック繊維を使用した被覆熱電対です。 常用温度は400~750℃、使用限度温度は500~950℃です。 ※使用温度は素線径により変わります。詳しくはお問い合わせください
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素線径(mm) | 仕上り外形(mm) | |
K熱電対のみ | 0.32 | 1.4×2.3 | |
0.65 | 2.0×3.4 | ||
1.0 | 2.3×4.1 |
●補償導線
熱電対ときわめて類似した熱起電力特性をもった導線を補償導線といいます。補償導線は周囲の条件を考慮し、絶縁材料を選別する必要があります。
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《補償導線の構成材料》
《補償導線の許容差》
《補償導線の絶縁材料と使用温度》
《補償導線の形状及び仕上り外径》
●シース測温抵抗体・測温抵抗体
測温抵抗体とは金属の電気抵抗が温度によって変化する特性を利用したものです。他の温度センサーに比べて感度がよく、高精密な測定を行うことができます。
製品形状についてはこちら
《測温抵抗体の結線方法》
抵抗測定の結線方法には次のようなものがあります。
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[2導線式] この接続は導線抵抗があるため導線が短い場合にのみ正確な測定を行なう事ができます。 |
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[3導線式] 一般的に広く使用される方法です。ただし導線抵抗3本のばらつきが 精度に影響を与えるためリードが長距離となる場合注意が必要です。 |
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[4導線式] 導線抵抗が影響を及ぼさないため高精度の測定に使用されます。 |
《測温抵抗体の許容差》
《測温抵抗体リード》
測温抵抗体の接続は通常の電線でも可能ですが、正確な測定結果を得るためには、電線抵抗を考慮したリードを使う必要があります。弊社では抵抗値のばらつきを抑えた、測温抵抗体専用リードを使用しています。
製品形状(製品図面)
ストレート型 | スリーブ型 |
開放端子型 | 密閉端子型 |
特殊部品使用型・ダブルエレメント型 |
ストレート型 | |
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先端にSUS保護管を取り付けたものです。接続端子は熱電対が2本、測温抵抗体は3本です |
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先端に摺動ネジを取り付けたものです。熱電対のみの製作となります。 ネジは W1/4 M=6 M=8 です。 |
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保護管に固定ネジを取り付けています。ネジの規格は別表を参照下さい。 接続端子は熱電対が2本、測温抵抗体が3本です。 |
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バイオネットキャップを取り付けたものです。熱電対のみの製作となります。 |
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シースの先端を加工し、素線を取り出したものです。接続素線は熱電対が2本、測温抵抗体は3本です |
スリーブ型 | |
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スリ-ブとシースとリードを接続した一般的な加工です。 接続端子は熱電対が2本、測温抵抗体は3本です。 |
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スリーブの後ろにスプリングを取り付けリードを保護したものです。 接続端子は熱電対が2本、測温抵抗体は3本です。 |
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リードをフレキシブルチューブで保護したものです。 接続端子は熱電対が2本、測温抵抗体は3本です。 |
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スリ-ブに固定ネジを取り付けたものです。ネジの規格は別表を参照下さい。 接続端子は熱電対が2本、測温抵抗体が3本です。 |
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スプリングにより先端に測定物に押し当てることができます。 ネジの規格は別表をご覧下さい。熱電対のみの製作となります。 |
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スリーブにフェノール樹脂のグリップを取り付けています。グリップの外径はφ20です。 接続端子は熱電対が2本、測温抵抗体が3本です。 |
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末端にオメガコネクターを取り付けたものです。熱電対のみの製作となります。 |
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メタルコネクターによりリードを取り外すことができます。 続端子は熱電対が2本、測温抵抗体が3本です。 |
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先端に摺動ネジを取り付けたものです。ネジは W1/4 M=6 M=8 です |
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コンプレションフィッティングを取り付けたものです。 コンプレションフィッティングの規格は別表を参照下さい。 |
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摺動フランジを取り付けたものです。 |
開放端子型 | |
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開放型小端子を取り付けたものです。測温抵抗体の場合は3Pとなります。 |
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ンプレションフィッティングを取り付けたものです。コンプレションフィッティング規格は別表を参照下さい。測温抵抗体の場合は3Pとなります。 |
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摺動フランジを取り付けたものです。摺動フランジはJIS規格です。測温抵抗体の場合は3Pとなります。 |
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固定フランジを取り付けたものです。固定フランジはJIS規格です。測温抵抗体の場合は3Pとなります。 |
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固定ネジを取り付けたものです。ネジの規格は別表を参照下さい。 |
密閉端子型 | |
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密閉型小端子を取り付けたものです。測温抵抗体の場合は3Pとなります。 |
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コンプレションフィッティングを取り付けたものです。コンプレションフィッティング規格は別表を参照下さい。測温抵抗体の場合は3Pとなります。 |
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摺動フランジを取り付けたものです。測温抵抗体の場合は3Pとなります。 |
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密閉型大端子を取り付けたものです。測温抵抗体の場合は3Pとなります。 |
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コンプレションフィッティングを取り付けたものです。コンプレションフィッティングの規格は別表を参照下さい。測温抵抗体は3Pとなります。 |
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摺動フランジを取り付けたものです。摺動フランジはJIS規格です。測温抵抗体の場合は3Pとなります。 |
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固定フランジを取り付けたものです。固定フランジはJIS規格です。測温抵抗体の場合は3Pとなります |
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固定ネジを取り付けたものです。ネジの規格は別表を参照下さい。 |
特殊部品使用型・ダブルエレメント型 | |
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先端にパッドを取り付け測定物に固定して使用します。パッドはSUS、銅です。発電体のみの製作となります。 |
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先端に市販のホースバンドを取り付けています。パイプの表面温度などの測定に使用します。熱電対のみの製作となります。 |
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先端にステンレスの羽を取り付けています。パイプの内部の温度、もしくは振動のある場所での測定に使用します。測温抵抗体のみの製作となります。 |
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熱電対、開放大端子のダブルエレメントです。接続端子は4Pです。 |
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片口タイプのダブルエレメントです。接続端子は熱電対で4P、測温抵抗体で6Pです。 |
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両口タイプの密閉型大端子です。接続端子は熱電対で4P、測温抵抗体で6Pです。 |
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防爆型の端子ヘッドを使用したタイプです。 |
お急ぎの方は、お電話にてお問い合わせください。
大阪:06-6791-6600